近年、循環経済を現実のものにするための取り組みが活発化しています。
循環経済とは、あらゆる経済活動において資源の消費量を抑えつつ、これまで廃棄されていた製品や材料などを
新たな資源として活用することで、廃棄物の削減しつつ資源を循環させる経済モデルです。
これまでの資源の調達・生産・消費・廃棄が一方向に進む線形経済は、人口増加や
気候変動などの要因によって近い将来成り立たなくなると言われています。
これを受けて提唱されたのがこの経済モデルで、EUでは厳しい規制によって
この経済モデルを目指していますが、日本でもEUの規制に沿った活動が活発化しています。
また、循環型の経済を現実のものにするには、私たち一人ひとりが3R(リデュース・リユース・リサイクル)を
徹底して行うことが重要となりますが、それはのぼりも例外ではありません。
一般的なのぼりは、ポリエステル繊維でできていますが、これはペットボトルと同じ素材なのでリサイクル可能です。
また、近年ではペットボトルから再生したリサイクルポリエステル繊維を使用したのぼりも登場しています。
不要になったのぼりをリサイクルするとともに、リサイクルされたポリエステル繊維を使用したのぼりを使用することが、
循環型の経済を目指すために私たちができることのひとつになります。
近年、プラスチックゴミによる環境汚染が深刻化していますが、最も顕著なのが海洋汚染です。
現在、全世界で排出されるプラスチックゴミの約9割はリサイクルされていません。
その結果、毎年数百万トンものプラスチックゴミが海へと流れ込んでいると言われており、
エサと間違えて誤飲してしまう海洋生物も増加しています。
2050年には、海洋中のプラスチックゴミは魚の重量を上回るとも言われており、世界中で問題視されています。
例えば、EUでは「EUプラスチック戦略」という方針を打ち出して、プラスチックゴミの削減に向けた取り組みを
活発化させていますが、このような取り組みはのぼり旗業界にも普及しつつあります。
上記でも触れましたが、のぼり旗メーカーの中には、ペットボトルなどから再生した
リサイクルポリエステル繊維を使った商品を販売しているところもあります。
リサイクルポリエステル繊維が使われているからと言って、品質が劣ることはありませんし、
環境に配慮していることをアピールすることが可能です。
価格に関しては通常ののぼり旗よりも高い傾向がありますが、プラスチックゴミの削減は
美しい未来の実現のためには不可欠なものなので、今後は選択する企業・店舗が増えていくことが予想されます。
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